インド占星術

インド占星術とは

インド占星術とは、インド及びネパールやチベットなどインド周辺国に伝わる占星術です。元々は月の動きを用いた27宿という占星術でしたが、ヘレニズム時代以降、太陽と月の他、5つの惑星とラーフ、ケートゥといった九曜、十二宮と十二室の概念を取り入れて、現在の白道27宿と黄道十二宮を併用したインド占星術の形になりました。西洋占星術と似てはいますが、算出や判断にはインド占星術独自の技法を用いており、まったくの別の占いとなります。

インド占星術の種類

インド占星術には大きく分けると5つの種類があります。

ジャータカ

個人の性格、健康、仕事、恋愛、結婚などの運勢を見る一般的な占い。

サンヒター

国や団体・組織における経済、外交、災害など諸問題を予測する占い。

プラシュナ

質問や相談に対してその時の時間と場所で占う占い。タロットのように何でも占うことができます。

ムフルタ

開業、移転、結婚などイベントを起こす際に最もよい日時を見る占い。

ニミッタ

予兆から吉凶を判断する占い。

ナディ占星術

聖人・神様による預言を伝える占星術。有名なものにアガスティアの葉があります。

インド占星術で分かること

インド占星術で分かることは多岐に渡ります。相談があった日時で星図を作れば、タロットのようにその相談に対する答えを出すことができますし、相談者の生年月日から出生図を作れば、性格から人間関係、恋愛、仕事など持って生まれた運勢を占うことができます。また、人生における運の悪い時期、よい時期、何かを始めるのによい時期、悪い時期も見ることができます。
しかしながらインド占星術が日本に認知され始めてからはまだ日が浅く、国内において詳細な運命鑑定ができる人はごくわずかです。

インド占星術ならではの鑑定

概ね西洋占星術に近い占いと思ってもよいのですが、仏教や密教の元となったインドです。当然ながらインドで発展したからこその概念もあり、インド占星術にもしっかりと含まれています。
例えば、出生図から分かる「競争運(学業・試験運、才能の傾向、知識の習得や社会進出力)」や「霊性(精神性、宗教性、思想性、信仰心、宗教指導者としての適性)」には、インド占星術ならではの視点が多く含まれています。
また、インド占星術の鑑定では、1つの運勢を見る際に対応する場所とのバランスも考慮し、判断をしていきます。この判断はインド占星術独自のもので、多角的に判断するため深い鑑定ができると言われています。

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