風水とは
風水とは、中国に伝わる「命」「卜」「相」「山」「医」という五術のうち、「相」に位置するもので、そのものの姿や形を見て影響力を判断し、改善を行う占い及び開運法です。
風水では都市や住居、建物、墓などの位置や形、内部の配置を見て吉凶を判断します。形や環境がよければその場所にはよい気が流れますし、悪くする要因があれば運気は滞ります。風水ではその場に流れる気とその気を呼び込む環境に注目し、よい気を呼び込むための開運法を伝えています。
尚、本来風水で最も大切とされるのは、家系を繁栄させる効果がある「陰宅」と呼ばれる墓の位置や相における風水ですが、近年は個人の幸せを求める傾向が強まっていることもあり、生きている人の居住空間に行う陽宅風水がもてはやされています。(中国は現在も陰宅風水が基本です)
風水は各国によって異なる
風水の思想は中国が発祥の地になりますが、中国や香港、台湾、日本、アメリカなど各国に渡り、その地にあった形で発展してきた経緯があります。日本では早い段階で風水思想の一部が渡来し、日本古来の概念と相まって「家相術」として発達しました。アメリカでは、色や花、キャンドルといったものを取り入れた風水が人気です。香港では陽宅風水が盛んとなり、家やビルの形を風水の概念に沿った形で作られるようになりました。
近年、本式の風水が台湾や中国を通じて日本に輸入され、風水師と名乗る人が増えましたが、日本全体で見ると、まだまだ家相学を取り入れた日本古来の風水が強いのが実情です。
風水で使う道具
中国や台湾から伝わる風水では方位を正確に計るため、羅盤という専用の方位測定器を使います。簡単に見るだけなら方位磁石でも代用できますが、本式の風水では正確さが何よりも大切となりますので、羅盤を使用した鑑定となります。
また、凶作用のある方位を吉作用に変えるために、八卦鏡や古銭、瑞獣と呼ばれる伝説上の獣の置物などを使います。
風水鑑定は電話占いでも可能か
本来、風水鑑定は土地の磁場や影響を正確に測る必要があるため、電話占いには向きません。しかし八宅風水など流派によっては簡単にできるアドバイスもあるため、開運法の一種として風水を取り入れている占い師もいます。ですが、正確な鑑定を希望する場合は、風水師を招いて鑑定してもらうか、自宅の図面を送付するかしたほうがよいでしょう。
風水が得意とするもの
風水が得意とするものは、ずばり開運です。現在凶意が出ているのならそれを軽減し、良い方向に向かわせることこそが風水が最も得意とするものです。ただし、家に対して行う術であるため、家の形状によってはできる施術に限界があるという欠点があります。
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