黒魔術

黒魔術とは

黒魔術とは、海外に伝わる魔術及び呪術の一種です。白魔術が愛と奉仕の精神でもって行うのに対して、黒魔術は己の利益の追求を目的として行います。白魔術の項目でも書きましたが、魔術は法則にのっとって、時間や物質、祈りの力を使い、高次の存在と契約することで人間が本来持ち得ないエネルギーを借りて行う術の一種です。黒魔術では、この契約を悪魔と結びます。ただ、悪魔と言っても低級なものから上級なものまで様々で、呼び出す者の力量によって呼び出せる悪魔に上限があります。本来は魔方陣を描いて呼び出しますが、ごくごく下っ端の低級なものは合わせ鏡など他の方法でも呼び出すことができます。また、一度契約すれば、毎回魔方陣を書く必要はなくなります。
有史以来、上級悪魔を呼び出したとされるのは、バビロンの塔を作ったとされる「ソロモン王」と稀代の魔術師「アレイスター・クロウリー」のみです。そのことからも、上級悪魔を呼び出すのがいかに難しいかが分かります。
尚、悪魔は天使や精霊と異なり、善意で力を貸すことはありません。どんなものであれ、力の行使には必ず代償が伴います。

黒魔術は自らの利益を追求する魔術である

善意の祈りでもって願いを叶えようとする白魔術に対して、黒魔術は強い決意と願いでもって自らの利益を叶えようとします。そのためには手段を選ばず、相手の気持ちや運命をねじ曲げることも厭いません。例えば、別れた相手の気持ちをもう一度自分に向けることや、片思いの相手の女性関係を切り、自分との縁を結ぶことは黒魔術の領域に入ります。
白魔術と比べると明確な目的でもって魔術を行うため、ピンポイントで効果が出ると言いますが、しかしながら必ず代償がつきまといます。(代償は忘れた頃にやってきます)この代償は、術を願った本人だけでなく術を使った黒魔術師にも返ってくるため、黒魔術師は自分に返ってきた術を肩代わりするために形代(人形)や動物を持ち歩く(連れ歩く)ことが一般的です。
尚、黒魔術に分類されるものはかつての日本にもあり、呪術師、陰陽師がそれに該当します。

黒魔術が得意とすること

  • 相手に物理的、精神的な影響を与える
  • 運命をねじまげる(ただし、反動あり)
  • 相手を傷つける
  • 相手を不幸にする
  • 怨念を飛ばす

尚、魔術は等価交換の概念が原則です。例えば黒魔術でもって自らの運命以上の金銭を得た場合、後に身体を壊す(健康運を代償として使う)など、どこかで必ず帳尻が合うようになっています。

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