奇門遁甲とは
奇門遁甲は中国で生まれた占術で、式盤と呼ばれる特殊な盤を使って占う式占の1つです。古くから兵法の1つとして珍重されてきたと伝えられる占いで、日本でも開運を呼び込む方位術の一種として扱われています。引っ越し、旅行、日々の移動などに使うことができ、移動の大きさによって、「年」「月」「日」「時間」のどの盤を重視するかが決まります。
古来より智恵ある人々は方位術を利用していた
普段何気なく移動を重ねている私たちですが、昔の人々は、どの時刻にどの方位に行くかによってよいことが起きたり悪いことが起きたりすることに着目していました。中国では戦で勝利を得る手段として奇門遁甲のような方位術が用いられましたし、日本でも凶意を避けるために陰陽道による方位術が使われてきました。現在でも、皇族方の移動の際には陰陽道による方位術が使われていると言われています。
方位が私たちの人生に与える影響
方位は私たちの人生において欠かせない要素です。大きなところでは引っ越しや旅行が当てはまりますし、それ以外でも仕事やプライベートで日々移動を重ねています。こういった移動の際に、どの日のどの時間に出発するか。それによって運勢が変わると考えるのが方位術で、その中でも高い精度で開運をはかることができるのが奇門遁甲です。
奇門遁甲と九星気学の違い
日本に古くから伝わる方位術の九星気学では、移動予定の年月日の方位を割り出し、自身を象徴する星と照らし合わせ、最もよい時間と方位に移動することで福徳を得ると言われています。この時、法則に従って水や土を持ち帰ることで更なる運気上昇が見込めるというのが九星気学の考え方です。また、引っ越しや旅行の際にも方位を重視し、凶方位を避けることで凶作用を受けないようにします。九星気学は簡単な盤を出すことですぐに吉方位が分かる占いとして人気があります。
これに対して奇門遁甲は、九星気学よりも複雑な盤で吉凶を占います。一般的に九星気学が3つの要素(星とその五行、十二支)を使うのに対して、奇門遁甲では九星気学の元となる九星を含む4ないしは5つの要素を使います。これによって精度が上がり、効果が固定されるのです。
奇門遁甲は即効性のある方位術
新築、引っ越し、旅行など、様々な移動に使える奇門遁甲ですが、最も開運を実感するのは、時間の移動に対してでしょう。九星気学では移動の際に時間の盤を使うことはあまりありませんが、奇門遁甲では非常に一般的な方法です。時間の盤を使って吉方位に移動することで、営業の契約が取りやすくなったり、よい買い物ができたりといった吉祥が起きたという人は多いです。そのため、営業マンなど移動が収入に直結する職業の人にも人気があります。
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