東洋占星術とは
東洋占星術とは、東洋に伝わる占星術の総称です。西洋占星術が太陽を元にした暦「太陽暦」を使って占うのに対して、東洋占星術では月を元にした暦「太陰暦」を使って占います。太陰暦は旧暦として日本でも親しまれてきた暦で、古くから日本に伝わる生年月日を使った占いも、東洋占星術の一部です。東洋占星術では生年月日を元に架空の星を算出し、その配置や吉凶で運勢を占います。季節の巡りや陰陽五行の概念を大切にし、節分を一年の始まりと考えます。また、時刻の刻みが「子の刻」「丑の刻」というように2時間刻みになっているのも特徴です。
東洋占星術の起源
東洋占星術の起源は、西洋占星術と同じように古代バビロニアで発祥したと言われています。その後、インドを通じて中国や日本に渡り、陰陽五行思想や易経思想と組み合わさり発展したものをひとまとめにして「東洋占星術」と呼んでいます。
東洋占星術の種類
諸説ありますが、主な東洋占星術は下記の通りです。しかしながら近年はこの中から「四柱推命」や「紫微斗数」「九星気学」を除いたものを東洋占星術と指す場合が多いようです。
東洋占星術にインド占星術を加えるかは考え方によりますが、中国や日本に渡ってから発展したものが「東洋占星術」と呼ばれている経緯を考えますと、インド占星術は東洋占星術に加えないというのが一般的な考え方です。
- 四柱推命
- 紫微斗数
- 九星気学
- 算命学
- 宿曜道
- 六星占術
- 0学占い
- 干支術
- 動物占い
- その他
近年の東洋占星術
近年、東洋占星術と言えば四柱推命や紫微斗数、九星気学などの有名処を除き、六星占星術や宿曜道を指す人もいますが、基本的には生年月日を必要とする占いの中で、中国や日本など東アジアで発展したものはすべて「東洋占星術」と言ってもよいでしょう。
また、人によっては四柱推命と九星気学を組み合わせたものや干支術と九星気学を組み合わせたものなど、いくつかの東洋占星術をミックスさせて独自の占術を生み出す人もいます。こういった占星術は特定の名前がつかないため、ひとまとめにして東洋占星術と呼ばれる場合も多いようです。
東洋占星術が得意とするもの
人や物事にどのような影響が及ぶかを見ることに長けている西洋占星術に対して、東洋占星術は宿命や縁、運命といったものを見ることを得意とします。個人主義がベースとなっている西洋占星術に対して、東洋占星術は東洋ならではの「先祖」や「家」「宿命」といった概念が強く出ており、より日本的な概念での鑑定ができると言われています。
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