算命学とは
算命学とは、中国で発祥した干支暦を元に、「生年」「生月」「生日」の干支を割り出し、運命を見る中国占術です。発祥は、春秋戦国時代(前770年~前221年)末期で、鬼谷子という占い師によって基礎が築かれたと言われています。その後、時代が流れて王朝お抱えの占い師のみが知る一子相伝の運命学となった算命学は、数々の国が滅ぶ中、占い師によって次の王朝に受け継がれるという形で残ってきたと言われています。
日本に算命学が伝わったのは第二次世界大戦後で、算命学の伝承者であった呉仁和が中国から亡命したことにより、算命学が広まったと言われています。その呉仁和から学んだ数名が高尾学館と伝習院を立ち上げ、今日の算命学の礎となっています。
尚、算命学の成り立ちには諸説あり、「算命学は呉仁和ではなく高尾宗家によって創始された。」と言う人もいます。
算命学の特徴
算命学では、算命学で算出される性格や運命は単なる占いの結果ではなく、人生をどう生きるかの指針であると考えます。算命学の「学」が示すとおり、占いではなく学問であるというのが算命学の考え方です。
算命学の命式では星による診断の他に、暦から算出された運命式を計算し、数字に置き換えてエネルギー数を導きだします。宿命のエネルギーの点数を知ることで、その人の運命の強さを見ていくのです。
尚、算命学の技法は学問(思想)と占術の2つに別れています。占いだけをすればよいというわけではなく、運命学理論を理解して初めて占いができるというのが基本的な考え方で、膨大な理論と技術の上に成り立つ占術です。
算命学のよいところ
医療の発達によって近年は生まれた時間が分かるという人が増え、生年月日による占いの精度も高くなりました。しかし古い時代には出生時間が正確に分からない人も多く、占断に出生時間が欠かせない四柱推命では判断がしにくい時がありました。そういう時に脚光を浴びたのが、「生年」「生月」「生日」の3つの要素のみで占う算命学です。算命学は、細かな時間が分からなくても運命を知ることができる占いとして、人生の指針として注目を浴びました。
天中殺占い
算命学では四柱推命で言うところの空亡を天中殺と呼び、性格や運勢の判断の1つとしています。天中殺は運勢としては「枠からはみ出た運気を持ち、本人の意に反して物事が動く時期、制御できない時期」と言われています。四柱推命では空亡は運気判断の1つでもありますが、算命学では非常に重要なポイントと捉え、判断の中で重要視しています。また、「天中殺占い」という形で書籍も出ています。
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